粉瘤(ふんりゅう)って何? 放置したらどうなるのか、私の体験を交えて解説します

ある日お風呂で背中を触ったとき、小さなしこりに気づきました。痛みもないし、ニキビかなと思って放置していたら、半年後にはビー玉くらいの大きさに。しかもちょっとイヤなにおいがする…。これが「粉瘤」との出会いでした。

同じような経験をしている方、意外と多いのではないでしょうか。粉瘤は日本語で「アテローム」や「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる良性の腫瘍で、皮膚の下にできた袋の中に垢や皮脂がたまっていく病態です。ニキビと違って自然に治ることはなく、放っておくとどんどん大きくなるのが特徴です。

粉瘤ができやすい場所

顔、首、背中、おしり、耳の後ろなど、全身どこにでもできる可能性があります。とくに背中やおしりにできた場合は自分では見えないので、かなり大きくなってから気づくケースも珍しくありません。私の場合もまさにそれでした。

放置するとどうなる?

粉瘤そのものは良性なので命に関わることはまずありませんが、放置しているといくつかの問題が起こります。まず、サイズがじわじわと大きくなります。次に、袋の中で細菌が繁殖して「炎症性粉瘤」になるリスクがあります。こうなると赤く腫れて強い痛みが出るうえ、破裂して膿が出ることも。急に腫れると驚きますし、痛みで日常生活にも支障が出ます。

また、炎症を繰り返すと袋の壁と周囲の組織が癒着して、いざ手術するときに傷跡が大きくなりやすい点も見逃せません。私が形成外科で言われたのは「小さいうちに取ったほうが傷もきれいですよ」という一言でした。

治療はどうする?

粉瘤は薬で消えるものではなく、根治するには手術で袋ごと取り除く必要があります。手術は局所麻酔で行う日帰り手術が一般的で、所要時間は小さいもので5〜10分程度。術式は大きく分けて「切開法」と「くりぬき法」の2種類があります。

切開法は粉瘤の上を紡錘形に切り開いて袋ごと摘出する方法で、確実に取れる反面、やや傷が大きくなります。くりぬき法は特殊なパンチで小さな穴を開け、中身を絞り出してから袋を抜き取る方法で、傷が小さく済むのがメリットです。どちらを選ぶかは粉瘤のサイズや状態によって医師が判断してくれます。

費用と保険のこと

粉瘤の手術は健康保険が適用されます。3割負担の場合、サイズにもよりますがおおむね1万円〜1万5千円程度が目安です。さらに、民間の医療保険に加入している方は手術給付金の対象になるケースもあるので、加入中の保険会社に確認してみる価値はあります。

まとめ

粉瘤は放置しても良くなることはなく、むしろ大きくなったり炎症を起こしたりと悪化する一方です。「痛くないから大丈夫」ではなく、小さいうちに形成外科や皮膚科で相談するのが結果的にいちばん傷も小さく、費用も抑えられます。気になるしこりを見つけたら、まずは早めに受診してみてください。

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